医療法人 熊谷総合病院

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てんかんセンター開設について(毎週火曜日・木曜日に「てんかん外来」を開設しました。)

投稿日:2017年06月29日

ご挨拶

 2017年4月1日付けで名誉院長として着任しました森野道晴です。
 専門分野は脳神経外科で、特にてんかん外科治療を中心とする機能脳神経外科に携わっています。脳神経外科道を志してから、30年の時が流れました。最初の10年は脳神経外科一般を研鑽し、大学院では脳循環調節中枢の研究を行いました。その後、脳動脈瘤のクリッピング術や頭蓋底外科および脊椎脊髄外科分野で手術経験を積み、1997年に母校の大阪市立大学脳神経外科で「てんかん外科治療」を自らが中心になって立ち上げることになりました。
 まずは、米国のアーカンソー州立大学脳神経外科で留学し、最も外科治療の適応となる「側頭葉てんかん」に対し、側頭葉の脳実質を温存して海馬のみを切除する低侵襲的な「経シルビウス裂到達法による選択的海馬扁桃体摘出術」の手術法を学んできました。帰国後はその後の10年で417例のてんかん外科治療を行い、2010年4月に東京都立神経病院脳神経外科部長に就任後は2017年3月までの7年間で658例のてんかん外科症例を経験しました。
 2012〜2016年の5年連続で日本一のてんかん手術数を誇り、いままで自身が経験した、てんかん手術数は1000例をこえています。ライフワークとする側頭葉てんかんの外科治療では前述の「経シルビウス裂到達法による選択的海馬扁桃体摘出術」は311例、海馬萎縮がなく記銘力が温存されている例に対しては海馬を切除せずに温存して、てんかん発作を緩和することを目的とした「海馬多切術」を75例経験し、記憶力をはじめとする高次脳機能温存と85%をこえる高い発作消失率を達成しています。
 本邦には約100万人にのぼるてんかん患者さんがおられ、そのうち10〜20万人は抗てんかん薬の服薬にもかかわらず、てんかん発作が抑制できずに慢性化し、結婚や就職に支障をきたして困っておられます。
 てんかんによる独特の性格変化も相まって、自暴自棄になられている患者さんも多いので、患者さんの心を開くような看護も重要です。
 これまでの豊富な治療経験を生かして手術治療だけではなく、患者さんが満足する看護を実践し、「熊谷総合病院でてんかん治療を受けてよかった。」と言っていただける施設にするため、このたび平田幸子医師と中江俊介医師の3人で「てんかんセンター」を開設しました。毎週火曜日と木曜日に「てんかん外来」を設けております。
てんかんでお困りの方は是非、外来にいらしてください。
 また、当院では本年5月より脳神経外科の救急を24時間体制で対応できるようにいたしました。
 特に夜間・休日にてんかん発作を起こされた場合は当院の脳神経外科救急をご利用ください。 専門医が24時間いつでも対応いたします。
 てんかんの外科治療についても5月15日より始め、この1ヶ月で10例の治療を施行しております。外科治療については以下にその詳細と実績について記載します。

詳細と実績は、こちらをご覧ください。_


てんかんセンター
名誉院長 森野 道晴
医  師 平田 幸子
医  師 中江 俊介