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脳機能ドック 特設ページ

認知症リスクを測れる時代へ! 脳機能ドック

認知症を誤解していませんか?

認知症は、アルツハイマー病や脳梗塞など、なんらかの「脳の病気」が背景にあって、その結果、「脳のはたらきが悪くなる状態」の事を言います。よく似た関係が「風邪(病気)」と「発熱(症状)」です。風邪をひいたら、熱が出ることがありますね。風邪は熱の原因ですが、風邪(病気)と熱(症状)は別なものです。その証拠に、解熱剤は熱を下げてくれますが、風邪を治しているわけではありません。それでも、熱が下がると楽になるので、解熱剤は役に立ちますよね。
同じように、「(アルツハイマー病などの)脳の病気」と「認知症」には、関係がありますが、別です。ある意味「認知症」は「症状」なのです。残念ながらアルツハイマー病という「病気」を完全に治す特効薬は、いまのところありません。でも、認知症という「症状」が出にくくする方法や、軽くする方法は、いろいろ分かっています。認知症は、いわゆる「不治の病」という訳ではありません。

認知症は「老化(加齢)」ではありません

認知症を抱えていらっしゃる方は、多くの場合御高齢の方です。若い人でも、認知症を患っている方はいらっしゃいますが、そんなに多くはありません。そのことから、「認知症は老化(加齢)の一種」とお考えの方がいらっしゃいます。しかし、それは誤解です。上で説明しましたように、認知症は、「脳の病気が原因で起こる、症状の一種」です。脳の病気は比較的御高齢の方に多いので、結果的に、認知症も御高齢の方に多くなります。しかし、歳を重ねれば全ての人が脳の病気になるわけではありません。脳の病気になった人が、認知症になるわけでもありません。もし認知症が、単なる「老化(加齢)の一種」なら、避けようがありません。しかし認知症はある程度予防できますし、進行を遅らせる方法もあります。私たちは、工夫次第で、より良い歳の重ね方をできるはずなのです。

認知症は普通の「脳ドック」では分かりません

認知症は、「脳のはたらきの問題」です。「はたらきの問題」という意味で似ているのは「近視」や「難聴」。どちらも目や耳の「はたらき」の問題です。同様に糖尿病や高血圧も、身体の中の「血糖値」や「血圧」を調整する「はたらき」に問題があって起こります。「近視」は視力検査、「難聴」は聴力検査、「糖尿病」は血糖検査、「高血圧」は血圧検査というように、「はたらきの問題」には、それに適した専用の検査が必要です。
多くの場合、「近視」や「糖尿病」などの「はたらきの問題」には、レントゲンやMRIなどの「形の検査」は、あまり参考になりません。同じように「脳のはたらきの問題」である認知症には、「形の検査」は、あまり向いていません。認知症のリスクを調べるには、「脳のはたらきを調べるのに向いた検査」が必要です。脳機能ドックでは、「脳磁図検査」と「認知機能検査」、そして認知症に詳しい、専門の医師が診察することで、認知症のリスクを評価します。

脳機能ドックで、認知症になりにくい身体をつくりませんか

認知症は、誰しもがなる可能性のある、健康上の問題です。近年の研究で、認知症はある程度予防できること、認知症になっても、症状を軽くしたり、進行を遅らせたりすることができる場合があることが分かってきました。しかし、その方法は、年齢、生活習慣、体質、持病など、さまざまなものの影響を受けますので、ひとりひとり異なります。脳機能ドックでは、「脳磁図検査」と「認知機能検査」や、専門的な診察を踏まえ、専門の医師から、その人にあった、予防方法を提案します。脳機能ドックを通じて、脳の健康維持に取り組んでみませんか。

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