当院糖尿病内科の特色
糖尿病と診断されたら、糖尿病についての病態を理解していただき、食事療法、運動療法から開始していきます。食事療法については、医師と栄養士が連携し栄養指導を行っていきます。
これらを続けても血糖のコントロールが改善しない場合は経口血糖降下薬、インスリン製剤などを用いて治療をおこないます。糖尿病のコントロールを行っていくためには、定期的な検査が必要となります。
また、合併症の検査も定期的に行い、他科医師との連携をはかりながら早期発見、早期治療を行っていきます。
糖尿病は、慢性高血糖状態が10~20年持続すると、細小血管合併症(網膜症、腎症、神経障害など)が起こりやすいと言われています。また、肥満、高血圧、脂質代謝異常を伴うことが多く、動脈硬化症を基盤とする大血管症(心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症)の危険因子となりやすいため、定期的に外来に来ていただき、適切な血糖コントロールを継続する事が重要です。当院でおこなっている検査は下記にあげられるようなものがあります。
1.糖尿病と診断するための検査
75g経口ブドウ糖負荷検査※
ブドウ糖を含むジュースを飲んでいただき、ブドウ糖負荷前、負荷後30分、1時間後、2時間後に血糖値を測定し、正常型、境界型、糖尿病型の判定を行います。※糖尿病の症状がみられたり、血糖値(食前、随時)が明らかに高い場合にはブドウ糖負荷試験は行いません。
2.糖尿病のコントロールの良否を判定するための検査
血糖測定、HbA1c、血糖自己測定(インスリン治療中の方)
3.糖尿病の合併症を見出すための検査
眼底検査(眼科)、尿検査、血液検査、レントゲン、心電図、血圧測定など