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午前/8:30~11:30
午後/外来医師担当表参照

休診日:日曜日、第2・4土曜日、国民の休日、12/29~1/3(年末年始休暇)

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放射線科(放射線治療)

外来医師担当表

当院では高精度放射線治療装置「トモセラピー」を導入し、2018年7月より治療を開始しました。トモセラピーは、CT装置と放射線治療装置を一体化させた強度変調放射線治療(IMRT)の専用機です。

1つ目の特徴としては、強度変調放射線治療(IMRT)の技術により腫瘍の形状に合わせた線量分布を作成しターゲットへの線量集中性を高め、周囲の正常組織への被爆を低減することで副作用を軽減することが可能になります。

2つ目の特徴として、照射直前にCT画像を取得し腫瘍の位置を毎回確認することで照射精度を高めることが可能になります。これを画像誘導放射線治療(IGRT)と言います。

放射線治療の流れ

診察

放射線科医師が診察を行い治療適応の判断をします。治療の目的や期待できる効果、副作用などについての説明を行います。

治療準備(治療計画用CT、固定具)

照射部位を決定するためにCT画像を撮影します。この時に体位変動を抑制するために固定具を作成します。CT画像を基に治療計画を作成し、その後で線量検証を行います。治療準備から実際の照射開始まで1週間ほどかかります。

治療開始

照射回数や治療期間は、部位や治療目的により異なります。基本的には1日1回の治療を月曜~金曜まで週5回連日照射を行います。土日や祝日は治療休止しますが、年末年始など長期休暇の場合には照射日を設ける場合があります。

1回あたりの治療時間は約20~30分程です。治療中は体に何も感じることはありません。体をできるだけ動かさないようにして頂きます。

放射線治療とは

放射線治療は、外科手術、薬物療法(抗がん剤など)と並ぶがんの3大治療法の1つです。
薬物療法が全身治療であるのに対して、手術や放射線治療は局所の治療を行います。
腫瘍に対して放射線を照射することで、DNAに損傷を与えがん細胞を死滅させることができます。放射線治療には、放射線の種類や照射方法など様々な治療方法が存在しますが、当院で行う治療は体の外からX線を照射する「外部照射」になります。
放射線治療の利点としては、手術のように体を傷付けずがんに対して治療効果を期待できること、臓器の形態や機能を温存できること、手術や麻酔に耐えられない高齢者などの場合でも治療可能なことや、外来通院で治療が行えることなどが挙げられ、体に優しい治療方法とされています。

放射線治療の目的

放射線治療の目的には、根治(完治)、姑息、緩和などがあります。がんの発見 ~ 終末期まで様々な場面で用いられます。

根治を目的とした放射線治療

放射線治療単独/化学放射線療法

放射線治療を主体として根治を目指していく方法です。
放射線のみで治療を行う方法(放射線治療単独)、治療効果を高めるために抗がん剤を併用する方法(化学放射線療法)があります。がんの種類や部位、病理所見、併存疾患(既往)などから総合的に判断し、専門科と協議の上で治療法を選択します。

補助療法

外科手術を主体とし、その補助療法として放射線治療を行う方法です。
術前照射、術後照射などがあります。

症状緩和を目的とした放射線治療

がんの転移による痛みの緩和や、がんによる気管や血管、神経などへの圧迫を解除したり、腫瘍からの出血を止めるなどの目的でおこなわれる治療法です。

放射線治療システム「トモセラピー」とは

トモセラピーはCT装置と放射線治療装置を一体化させた新しい概念の治療装置として、2005年に日本初導入されました。その後、標準装備の回転照射に加えて、固定照射や照射野辺縁をシャープにできる機能などが追加され、より高度で汎用性の高い治療装置へと進化しました。
トモセラピーの大きな特徴として、強度変調放射線治療(IMRT)、画像誘導放射線治療(IGRT)が挙げられます。
トモセラピーは、がん病巣以外の周辺部位に照射される放射線量が従来の放射線治療機に比べて少なく、副作用を抑えることができます。

強度変調放射線治療(IMRT)

腫瘍の形状に合致するように線量分布を作成し、周囲の正常組織を避けるように照射する技術です。これによって治療効果を高め、副作用を抑えることが可能になります。

強度変調放射線治療(IMRT)の照射イメージです。

画像誘導放射線治療(IGRT)

計画時CT画像と、治療直前に取得したCT画像を重ね合わせ照射位置の再現性を高める技術です。これにより精度の高い治療が可能になります。

画像誘導放射線治療=IGRTのイメージです。

照射前にCTを撮影し、治療計画画像と照合することで位置精度を高めます。従来の皮膚印合わせ、骨照合に比べ、照射時の腫瘍や臓器形態を確認できるため正確で再現性の高い治療を行うことができます。

トモセラピーには可動式の照射口が1か所あり、これを回転させながら360度すべての方向からがん病巣に放射線を集中し、複数の病巣を同時に治療できます。がん病巣を包み込むように照射することができます。(ヘルカル回転照射)
また、リング状のガントリーを固定して固定多門照射を行います。

(画像:正常組織を回避しながら照射する一例)

対象疾患

  • 脳外科疾患 --- 脳腫瘍(原発、転移)
  • 耳鼻科/口腔疾患 --- 頭頚部がん、口腔がん
  • 呼吸器疾患 --- 肺がん
  • 外科疾患 --- 乳がん、食道がん、膵臓がん、直腸・肛門がん
  • 泌尿器疾患 --- 前立腺がん、膀胱がん
  • 婦人科疾患 --- 子宮頸がん(※腔内照射は当施設では行えません)
  • 血液系疾患 --- 悪性リンパ腫、多発性骨髄腫
  • その他 --- 転移性骨腫瘍など

保険適応があります。

上記の疾患以外でも照射可能な場合があります。
適応などの詳細に関しては放射線科医師にご相談ください。

トモセラピー治療を希望される方へ

他施設からの紹介の場合には事前に御予約をお願いします(予約制)。紹介状がある方は、地域連携室へお電話による事前予約を承ります。

地域医療連携室はこちら

放射線治療システム「トモセラピー」紹介動画

医師紹介

常勤医師

氏名 湯浅 昌之
専門 画像診断
経歴・役職 平成3年山梨大学卒業
放射線科部長
資格等 日本医学放射線学会放射線診断専門医
氏名 西村 敬一郎
専門 放射線治療
経歴・役職 平成11年埼玉医科大学卒業
放射線科副部長
資格等 日本医学放射線学会放射線治療専門医
小児慢性特定疾患指定医
難病指定医
氏名 田中 淳司
専門 画像診断
経歴・役職 昭和55年弘前大学卒業
昭和59年弘前大学大学院卒業
資格等 日本医学放射線学会放射線診断専門医
日本医学放射線学会研修指導者
氏名 藤島 基宣
専門 画像診断
経歴・役職 平成19年新潟大学卒業
平成27年埼玉医科大学大学院卒業
放射線科医長
資格等 日本医学放射線学会放射線診断専門医
日本核医学会核医学専門医
第1種放射線取扱主任者
氏名 田村 健
専門 放射線治療
経歴・役職 平成21年愛媛大学卒業
資格等 日本医学放射線学会放射線治療専門医

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domain付属施設

総合健診センター
訪問看護ステーション フェリーチェ
居宅介護支援事業所 リアン
訪問リハビリテーション

当院では日本医療評価機構による病院機能を受診し、機能種別版評価項目 3rdG:Ver.1.1 一般病院 2 の認定を受けています。今後もより一層、すべての患者さんを心あたたかく迎え入れ「ぬくもりに満ちた医療」を提供してまいります。

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